《うつ病体験記克服への道》〜うつの初期症状〜
うつの初期症状
一般的に知られているうつの初期症状は、
・無気力感
・倦怠感
・絶望感
・睡眠障害
・自殺願望
......などだろう。しかもどれも原因不明。これだけ聞いても、健康な人にはイメージがわきづらいと思う。私もその一人だった。
中学生の時だったと思う。当時保健体育の授業で健康について学んだことがあった。
〝健康とは、身体的にも精神的にも良好なことである〟
という文章が大きく書いてあるのを見て、こんなふうに思った。
‘身体の不調は嫌だし病気になるの嫌だ、一生病気にかからないで長生きしたいなー、ていうか精神に不調とかあるの?なにそれ?意味がわからない、、、厚生労働相がそれっぽく綺麗事を並べただけじゃない?!’
これが中学生の私の正直な意見だった。
こんな考えを持っている人が多いからこそ、「うつ病は甘えだ」とか、「うつ病は気合が足りないんだ」という考えが広まっているんだと思う。
病気になる前の私も理解不能だったように、本気でそう思っている人が意外と多い。実際に>うつ病になって一番悲しかったのは、うつ病を理解してもらえなかった時だ。
もっとうつ病などの精神病がしっかり認知されていたら、どれだけ楽だっただろうか、もっと早く治療に取りかかることが出来たのに、もっと早く元気になれたのにと思う。今でこそ一昔と比べてうつ病が認知されているが当時はもう10年以上前なので今よりもっと理解されなくて、とても生き辛い世の中だと感じていた。
漢字を並べても分かりづらいので、実際の私自身の初期症状を具体的に書いていきたいと思う。
・毎日学校に出かけることが日常だったのだが、朝起き上がることが想像以上に大変なこととなり、顔を洗うことも服を着替えることも、普段は何も考えずに普通にやっていることが苦痛で苦痛で仕方がない。やろうとしても体が動かない。
・学生だった当時、教科書を読んでいて目で字を追っているものの、内容が全く頭に入ってこない。ふと気付くとボーッとしてしまっている。
・休み時間に、友人とお喋りしたり騒いだり何でもない会話をして大笑いすることが学校での楽しみだったはずなのに、あまり会話がはずまなく乗り気になれなくなった。
・テニス部で運動大好き人間だったのに、前触れも大きな原因もなく、もうやりたくない、もうボールもラケットも見たくもないと思うようになった。
・私なんかダメだ、私は最低最悪なんだ。と何かネガテイブな出来事があった訳でもないのに、ただただ自分を責めることばかり考えるようになった。
これらが私の体に起きた初めての異変だっだ。