《うつ病体験記克服への道》〜うつ病発症〜

 

うつ病の発症

高校１年生の時だった。６月くらいだっただろうか。朝起きようとするが、なんだか体がしんどい。起きられないのだ。それまで毎日楽しく学校に通っていたのに、なんの前触れもなく、急だったのを覚えている。

体がだるく重たかった。不思議な感覚だった。体調崩したのかな？そんなふうに思った。

まだこの頃は、かろうじて学校に行っていたが頭がボーッとするようになった。集中力も下がっていった。なんだろう？この変な感じは。でもそのうち治るだろう。

この時はそう思ったがここまで長引くものだとは想像もしていなかった。

当時うつ病は「心の風邪」と言われ、一時よく耳にしていたので病名となんとなくの病状は知ってはいたが、精神的な病気は正直なところ他人事だと思っていた。まさか自分が精神病になるなんて。まさか自分がうつ病になるなんて、思いもしていなかった。

また、この頃知っていたうつ病のイメージと、実際の闘病生活で経験したうつ病とでは全く違うもので、うつ病がこんなに辛く苦しく難しいものだったことも知らなかった。