《うつ病体験記克服への道》〜うつ病かもしれない方へ〜
うつ病かもしれないあなたへ
私のうつ病の初期症状が出た頃はもう今から10年以上前のことになるが、あの頃の自分に言ってあげたいことが山ほどある。
異変を感じた高校1年生の時の私に伝えたいこと。
●すぐに休養すること
●辛い気持ちを抑えないこと
●焦らないこと
●自分を自分自身で認めること
まずはこれくらいのことだけでもあの頃の自分に言いたい。
簡単そうだが、私は全くできなかったことだ。
学生だった私は当時学校に行ったり行かなかったりだったので、学校に行ってる間は気持ちが悪くなりもちろん休まらないし、休んでいる日も体のだるさと罪悪感とこれ以上休んだら卒業できないというプレッシャーでなにも気持ちが休まらなかった。
なんとかして治すために気持ちを強く持たなきゃ思っていた。
周りの同級生に置いてきぼりになるのが怖くて焦りもマックスだった。
動くのも辛くて苦しいが、我慢してやるんだと自分の気持ちを一生懸命高めようとしていた。
これらがまさに悪循環だったわけだ。
うつ病の初期に適切な対処ができなかったわたしは、その後暗闇へと突入することとなる。自分の足でうつ病の世界へ足を踏み入れてしまったようなものだ。
もし今、うつ病かもしれないと疑いのある人には今ここで立ち止まってほしい。
今ここでだ。ここで立ち止まることは時間の無駄だし、今までで頑張ってきたこと全部無駄になると感じるのは当然だと思う。
わたしもそう思っていた。
それが大きな勘違いだったことを今なら分かる。本当に全てを失ってしまう前に。本当に周りから取り残されてしまう前に。
わたしもこのことにもっと早く気付けていたらと思う。あの頃の、真剣に考えて真剣に頑張っていたことが、実はうつ病になる努力となっていたとは。
頑張っていることを、もっと頑張るのではなく、頑張っていることを頑張ってやめること。
こんなこと本当に知らなかった。
とにかく頑張って頑張って、努力して努力して、うつ病を絶対に自分で治して、立ち直ってやるんだから。
こんなふうに必死にもがく、焦りでいっぱいの心がうつ病菌の大好物だったみたいだ。