《うつ病克服体験記》~私と親との関係について。うつ病発症時編~
私と両親の関係
うつ病発症したばかりの頃、両親は初めてのことでとても慌てていた。
同時に必死になってどうしたらいいのか、病院を探したり、治療法を求めていろいろなところを駆け巡ってくれていた。
私自身は、自分の身に何がおきているのかよく分からない、分かることは体の力が湧かない、思うように動けない、心も沈みっぱなし、死にたいと感じる。
どうしたらいいのか分からなかった。
自分でどうにかしようという余裕もなくうつ病を発病しながら学校に行くことだけ精一杯で頭の中は不安で詰まっていた。
何の前触れもなかったことと、それまでが活発すぎるくらい元気だったので、自分が精神病だとは思っていなかったし、精神病はもっと別世界の話で、うつ病って言葉は私とは無縁なことだと思い込んでいた。
だからもちろん、自分が精神的な病気だなんて気付きもしなくて、両親に心の病院に行こうと言われてビックリしたことを今も忘れない。
病院に行っても、ここは私が来るところではないと思い続け、行きたくないといい続けたが、なんとか両親に説得されて行っていたほどだ。
このように、初めは私のほうが病気を受け入れられずにいた。
それとは反対に両親は私が心の病気であるということをすぐに気付き、治療しようと協力的な体勢を取ってくれていたのだ。
しかし、これは私が高校生のときうつ病発症時の話だ。
その後、両親との関係に悩み葛藤しいろいろなトラブルがおき、かなり複雑なものとなっていく。
親と子の関係って難しい。
どこの家庭にもその関係が存在し、関係性は千差万別だと思う。
いったい何が大切で何をどうしたら「良い」関係なのか。
まだまだ模索中であるが、いろいろな形があり正解がないということは確かだ。