【怒られるのが異常に怖いのはなぜ?】原因と心理そして克服法を分かりやすく解説!
●怒られるのが怖くて、常にビクビクしている
●怒られることを避けたくて、人目ばかり気にしてしまう
●怒られないために、自分を犠牲にしてしまう
●怒られるとそれが頭から離れずに、ひどく落ち込んでしまい立ち直れない
このような状態で悩んでいませんか?
誰しも怒られることは怖くて嫌なことだと思いますが、怒られることに対して異常な恐れを感じる人は、それが原因で日々神経をすり減らし苦痛を感じていると思います。もしかしたら社会生活に何らかの支障を来しているかもしれません。
その状態で生きていると精神的なエネルギーを過度に消耗し、心が悲鳴をあげてしまいます。
そこで今回は、〝怒られることに耐えられないような精神的不安を感じてしまう〟その原因と心理、そして克服方法を紹介していきたいと思います。
怒られるのが怖い原因
幼い頃に、躾として親や周りの人から怒られた経験は誰しもあると思います。日々怒られたり怒鳴られたりすることが異常に多いと怒られることに恐怖を感じるようになります。
また、親の機嫌が悪いと怒られたり、親の意見と違うことで怒られるなど理不尽な理由で怒られるような環境で育つと、何をしても怒られてしまうので人の機嫌をうかがってビクビクするようになり常に警戒するようになります。
「〇〇が悪い!」「お前はダメな子だ!」などと否定をされ続けたり、突き放されるようなことを言われ続けると、子供は〝親に見捨てられたんだ〟と感じます。
もちろん子供は見捨てられると生きるのに困るので、絶対に怒られないようにしようと自分の気持ちは抑えて親の気持ちを先読みするようになります。
このような幼少期の体験から、怒られることは人生の危機だと捉えるようになり大人になってもトラウマとして残ってしまっているのです。
怒られることが怖い人の心理
人の顔色ばかりうかがってしまう
怒られることが怖い人は、常に心が休まることがなく緊張状態で過ごしています。
いつ何をきっかけに誰かが怒り出すかもしれないので常に回りの状況や人の表情などをうかがい、ちょっとした変化にも敏感です。
また、自分が原因で誰かを怒らせないようになるべく当たり障りの無いような言葉を選んだり、余計なことは言わないようにして自分を押し殺しています。
ですから、基本的に人と接したあとはグッタリ疲れてしまいます。
見捨てられたと感じてしまう
人から怒られれると見捨てられた、見放された、嫌われてしまった、愛されていないと感じてしまいます。
ただ違う意見を言われただけでも、自分のことを好きじゃないんだと捉えてしまうのです。
見捨てられることに対する不安が強く、安心したりリラックスすることができません。
常に何かを警戒している状態なので、非常に疲れやすく落ち込みやすい傾向があります。
人格を全否定されたと思ってしまう
ある事柄について怒られたのであっても、怒られることが怖い人にとっては人格を全否定されたと捉えてしまいます。
相手も感情的になって傷付ける言葉を使って怒ってくることもありますが、その事柄について怒っているだけであなたを全否定しているわけではないのです。
また、日常生活でも小さな注意やちょっとした間違いを指摘されただけでも全否定されたと感じてしまうのが特徴です。
機嫌が悪い人を見ると自分のせいだと思ってしまう
怒っていたり、機嫌の悪い人がいると自分が何かしたんじゃないかと自分のせいだと感じてしまいます。
罪悪感を感じて、なんでも自分が悪いと思い込んでしまうのです。
酷い場合は、知り合いでなくても通りすがりの人の機嫌が悪いのを見て、自分のせいじゃないかと不安になって外に出ることまで恐れてしまう人もいます。
怒られるのが怖いときの克服法
過去のトラウマを癒してあげる
幼少期のことやトラウマになった出来事をもう一度振り返り、自分を責めることはやめて自分自身で癒してあげてください。
あの頃は、怒られたら自分が悪いと思ってたかもしれません。でも今はそうでないと分かったので、「怖かったね、でも自分はなにも悪くないんだよ」と認めてあげてください。
毎日言い聞かせることで、次第にトラウマは薄れていきます。
簡単に受け入れられることではないかもしれませんが、その時のことを否定したり責めたりせずにゆっくり時間をかけて許してあげてください。
成功体験を増やし自信をつける
幼少期に怒られた経験の多い人は、自分に自信を持てないという人が多いのが現状です。
自信が持てないと、どうしても怖さや不安ばかりが先行していろいろなことに躊躇してしまいます。
しかし、それではなかなか成功体験を増やすとができません。実際に行動し、できることを増やすことで自然と自信はついてきます。
また、挑戦してみた事が失敗したとしても〝取り組んでみることができた〟ということが想像以上に自分を強くします。
ここでいう成功とは大きなことではありません。今までやらなかったことやちょっとやってみようと思ったけど不安になってやめてしまったことなど、まずは自分の目標を立てて、その目標に向かって少しずつ取り組むことから始めてみてください。
〝人が怒る〟ことの本当の意味を知る
人は自分の気持ちを理解してもらえないと感じたり、価値観を受け入れてもらえなかったと思った時に怒りを感じる場合が多いです。
人と人はそれぞれ考え方も捉え方も異なるのですれ違いが起こってしまうのは避けられないことです。
「自分はこうしてほしいと思ってたのに、やってくれなかった」
「意見が違って、自分の気持ちを理解してもらえない」
「分かってくれるはずと思ってたのに結果は違っていた」
など大抵の場合は、こちらの思いと相手の思いにズレがあるのです。
怒りを感じる理由を知っておくと、怒りが生じることは仕方のないことであり、避けようとするのは到底困難なことだと感じると思います。
誰かが怒っている時に、何に怒っているのだろうか、どのような食い違いが起きたのだろうかと冷静に考えられるようになると恐さが軽減してきます。
怒っているのは相手の問題であることを理解する
人の捉え方は、十人十色です。ですから、ある一つの行動に対して誉めてくれる人も文句を言う人も怒る人もいます。
怒られた時に、「それは相手が不快に捉えたんだ。」と解釈するようになると恐怖の渦に巻き込まれることがなくなります。
怒っているのは自分のせいでも自分の問題でもありません。怒っているのは相手の都合である、ということを知っておくとかなり冷静に捉えることができるようになるでしょう。
〝自分自身も怒ってもいい〟ことを知る
怒られることが怖い人は、自分自身はあまり怒らないという人が多いと思います。
やはり幼少期に自分の気持ちを思いのままに表現することが許されなかったために、怒りを抑えて生きることが当たり前となっている場合が多いのです。
それ故に、人が怒ることを受け入れがたいと感じてしまいます。
まずは、自分自身にも怒りという感情があることを認識してください。感じてはいけない感情はありません。
喜怒哀楽はセットで存在するので、自分自身も〝嫌だな〟とか〝不快だな〟と感じたら正直に感じてみるようにしてください。
蓋をしていた感情を出すことで怒られる恐怖が緩和されることでしょう。
怒られるのが怖いあなたへのオススメ本
敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感をあげる方法
〝他人の評価が気になり、自分軸ではなく他人軸で生きてしまう。自分の意見を言うことが怖い。〟など自己肯定感が低くて人の反応に敏感になってしまう人へ向けた書籍です。この本に書かれている「7日間のプログラム」に沿って実践していくことで自分自身の考え方にハッキリと変化を感じると思います。苦しくなるパターンに気付き、自分を認めるという感覚を掴めると思います。
終わりに
怒られるのが怖いという気持ちは、過去の経験が影響していることが多いです。
今、そう感じてしまうのは仕方のないことなのでゆっくり時間をかけてその気持ちを癒してあげてくだい。
誰しも完璧なことはありません。いいことも悪いことも得意なことも苦手なことも、いろいろな自分があっていいんです。
そして、いろいろな感情を自分らしく思うまま感じていいんです。
怒りというのもただその一つの感情であって、怖いものではないのです。
今、怒られるのが怖くて悩んでいる方の心が少しでも軽くなることを祈っています。
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