《うつ病体験記克服への道》〜周りに理解されにくい病気~
病気を理解してもらえない悩み
うつ病になって特に嫌だったことは、うつ病はあまり外見に変化が起きないことだ。
やれることがどんどん減っていき心も気持ちも削られとても苦しいのに、私の場合外見にはそんなに変化が無かった。
もちろん元気が無くなって表情が暗くなったり、人によっては痩せてしまったり又は急激に太ってしまったりもある。
しかし見た目にあまり変化が無かった私は、なかなか理解されづらいことに苦しんだ。
こんなとき不謹慎にももっと分かりやすく目に見えたり周りに分かってもらえる病気だったらよかったのにと思った。
それだったらもっと弱音吐いたり、周りに助けを求めることができたと思う。
うつ病は周りに見えないので、実際私は周りの人に
「みんな生きてれば辛いことあるんだから、また頑張りなよ」
「そんなんでくじけてたらこの先どうするのよ」
「あなたは十分幸せ者なのに何を贅沢なこと言ってるの?」
など傷付くことを言われたこともあった。みんな励まそうとしてくれているのは分かったしありがたかったが、そういう病気じゃないのにと余計落ち込んだ。
なぜうつ病ってここまで理解されないのだろうと悲しく思った。
もっと分かりやすい病気ならいいのにと思った。
分かってもらえなくて、傷付く言葉を言われるくらいなら、どれだけ苦しくても元気そうに振る舞うしかないとさらに頑張って明るい自分を演じたのだ。
また負のスパイラルだった。
外にいる間自分を演じれば演じるほど、家に帰り一人になると緊張の糸が切れ、生きるエネルギーがどんどん無くなっていった。
さらになかなか元気にならない私は親に心配をかけられないと思い、親の前でも弱音が吐けずに元気に振る舞うようになった。
嘘は嘘を呼ぶように、嘘の姿はさらに嘘の姿は演じなくてはならなくなった。
こんなときに目に見える病気なら、周りが自然に心配してくれて助けてくれるのに。
それに優しい言葉をかけてくれるだろうに。
どうしてうつ病はこんなにも辛いのに理解してもらえないのか、さらに悩みは増す一方だった。