《うつ病体験記克服への道》~嫌われる恐怖~
人に嫌われる恐怖
前の記事で書いたように、ドタキャンを繰り返すようになった。
周りの人に病気のことを打ち明けることができず、いろいろな嘘をついてドタキャンした。
もともと社交的だった私だが、友人をひとりまたひとりと失っていくこととなる。
そうなることで、私は今までに経験したことのない辛い思いをした。
今思えば、ちゃんと話すことができていたら違ったのかなと思うが、当時はどうしても精神病ということが恥ずかしくて言えなかった。
人と話すことが大好きで、ただなんでもないことで大笑いしていたそれまでの私が、本当に自分だったのかと思うほど、病気になってからは心も体もなんだか空っぽで、虚無感しかなかった。
なんか分からないけど会いたくない。
でも次は行こうと思って約束しても、前日くらいからやっぱりそわそわしてきて、体が拒否し始める。
なんで?なんで?あんなに楽しかったのに。
どうして気持ちも体も重いんだろう?
どうしてただ行って遊ぶことが出来ないの?
そうやって、また当日ドタキャンをしてしまうのだった。
そんな出来事がさらに、その後のトラウマとなりこれ以上誰にも嫌われたくないと思い、無理をするようになる。
せめてたまに友人に会っている間は、頑張ってみんなに好かれるようにしなきゃと元気なふりをして、みんなに嫌われないように綺麗に繕ったことばかり言うようにした。
出来るだけみんなの意見に同調し、自分の気持ちを主張するのはやめた。
そんなふうに友人と遊んでいたらもちろん楽しくない。
でも笑わないとつまらなそうにしてたら嫌われてしまう。
そんな思いで、無理やり笑った。ニコニコしていれば感じがよく見えるはずだと思った。
できるだけトラブルが起きないように先回りして物事を考えるように努力した。
こんなことを重ねていると、だんだん苦しくなりさらにドタキャン率が増えた。
本当に本当に悪循環だったが、ほかの方法が分からなかった。どうしたらいいのか困り果てていた。
うつ病になってただでさえ心が疲れていたのに、またさらに自分を見失っていった。