《うつ病体験記克服への道》〜高校生活、憂鬱な日曜の夜〜
学校に行きたくない日々
学校に行くことがどんどん憂鬱になってきた。
どれだけ私が憂鬱だろうと、毎日授業は進んで行くし、いろいろな行事も行われていく。
私は毎日がしんどくて仕方なかった。
気持ちは沈んでいるし、いつもあくびが止まらなくて眠たい。
みんなが笑ってることが全然私には笑えない。
体に5キロくらいの重りを背負って生活しているようなだるさ。
ただでさえ体に不調があるのに、周りに取り残されないように勉強もしなくてはならないし、進学のこともある。
でもうつ病のこともどうしたらいいかわからないし、困り果てていた。
特に特に憂鬱だったのが日曜の夜だった。
よくサザエさん症候群という言葉があるが、日曜のサザエさんの時間になると、次の日の学校や会社への出勤を意識しだして憂鬱になり体調が悪くなることを指すのだ。
私はまさにそれだった。
金曜の夜はとても嬉しかった。
気持ちが開放的になり、少なからず自由になった気分に浸れたのだ。
周りは土日も勉強していたが、もちろん私は勉強なんか出来っこなかった。
部屋でただただ時間を過ごすだけだったが、それでも学校にいるよりは何倍もマシだった。
だが、日曜になるとだんだんタイムリミットが来た感じがして気持ちが追い込まれていった。
とにかくうつ病を抱えた高校生の当時の私は学校がネックだったのだ。
私自身は辞めたくて仕方なかったが、親の意向で高校だけは卒業しなくてはいけないと言われれ続けたので、なんとか休み休み通っていた状態だった。
うつ病にとって制限とかプレッシャーとかは大きなストレスとなる。
ただでさえ自分の意思を主張できない病気なのに、そんなプレッシャーが毎日かかっていては体調の回復は全く期待できない状態だった。
何かされるわけでもないのに、ただ学校に居るだけなのに何が辛いのかと思うかもしれないが、自分でもそれが何故なのか分からないのだ。
ただただ息をしてそこに居るだけなのに、それが今までで感じたことの無いくらい異常なほどの辛さなのだ。
それは自分を責め続けていたことが原因だったんだだろうと今は分かる。
だが、当時は原因不明の苦しさに学校へ行かなくてはならないプレッシャーも重なり、生きている心地がしなかった。
あの時早く正しい治療に取り掛かっていたらこんなに長引かなかったかもしれないという思いが今もある。
高校最後の1年間はとにかく這ってでも学校に行くという毎日だったのだ。