《うつ病体験記克服への道》〜なんで?どうして私がうつ病なの?!~
1年経っても病気を受け入れられない毎日
なんで私がうつ病になったの?
なんか悪いことでもしたかな?
なにがいけなかったのかな?
辛い毎日で、苦しいときほどこんな考えが巡り巡ってきた。
うつ病の闘病生活が始まってから1年近くは経過していたが、そんな思いが全く消えなかった。消えないどころかうつ病になりたてのときよりも一層そのような思いが増していた。
あのときに友達と喧嘩した罰なのかな?
あのときに人の悪口を言った罰?
あのときに親に反抗したことの罰なの?
過去を振り替えって今までの過ちや思い当たることを探す日々だった。
こうして自分を責める日々で、病気を認めることなんて出来るわけがなかった。
それまでは将来に向かって何1つ悩みなく全てが順調に進んでいたように思っていた。
それが突然、ただの日常生活が苦痛に感じるようになり、少しずつ出来ないことが増えていき、それまで積み重ねてきたものがどんどん崩れ落ちていった。
目標も希望も無くなってしまった。目の前が真っ暗だった。失望感で一杯だった。
こんなことってあるんだ。といつまでたっても信じられなかったのだ。
そんな出来事をすんなり認められるほど、心は強くなかった。
結局何がいけなかったのかと責めることしかできず、途方にくれていた。
当時の私はうつ病になる人は大人しい人がなると思い込んでた。
病気になる前の私の性格はどちらかというとそれとは逆で、うるさく騒がしい部類だった。
だから私は自分がうつ病になったことが信じられなくて、なんで?どうして?という思いばかりが膨らみ、いつまで経っても病気を受け入れられなかったのだ。
うつ病になってすぐそれを受け入れられる人はいるだろうか。
私にとってそれまでのやり方、考え方、生き方が自分にとって全てだった。それが正しいと信じてやってきた。それで上手くいっていたから余計に信じてやっていたわけだ。
だから急に体に不調が現れて、考えすぎとか自分を責めてはいけないとか焦ってはいけないとか言われても、すぐになるほど、分かりました、とは到底思えないのである。
そこが大きな課題であるわけだし、そこを一日でも一分でも一秒でも早く受け入れられるようにしていけたら楽になるんだろうと想像はつくんだが。
でも早く受け入れたくても時間が必要だと思う。
少し受け入れらるかもと感じても、やっぱりなんで自分が病気なのか受け入れられなくなることもある。
その繰り返しでもいいと思う。
少しずつ少しずつでいいから、苦しい考え方とか生き方を手放していけたらいいと思う。
たまには慣れ親しんだ昔の生き方が恋しくなって元に戻りそうになることもある。
でもまた新しい生き方に挑戦する。
こんな感じでいいと思う。
時が経つとあの時の悩みがちっぽけに感じるように、うつ病もきっとそうなのだ。
でもこんなにも辛いうつ病の真っ只中にいた私は、どうしても許せなくてその感情さえもどうしたらいいのか分からず、行き場の無い感情で自分を責めていたのだ。