『完璧主義!?~考えすぎて疲れたときに、楽に考えられる10個の方法~』
心が軽くなる考え方・対処法
うつ病の大きな特徴は考えすぎてしまうことだと思います。
何か物事を行う前にじっくりと考えることは大事なことです。しかし考えすぎると不安は大きく膨らむ一方で負のスパイラルに入ってしまいます。
なぜそこまで深く考えすぎてしまうのかというと、世の中にいつも恐れを感じているからです。不安を敏感に察知することでその恐怖や危険から自分を守ろうとするのです。
自分自身がより良く生きたいがために、普段から物事を慎重に考えて行動しているはずです。それにも関わらず、心配しすぎるあまり物事に挑戦できなかったり必要以上に不安を感じてしまい体に不調を感じるなど、結果的に考えすぎることがマイナスに働いてしまっているのです。
それでは本来のより良い人生という目的と違ってきてしまうので、考えすぎる悪循環から抜け出すコツを幾つか紹介していきたと思います。
1.世の中、完璧なことはないことを受け入れる
世の中は完璧な人はいません。物事もトラブルなくスムーズにいかないことも多くあるのです。絶対にミスは許されないとか完璧に物事が進まないと気が済まないと考えていると、不安ばかりに襲われてしまいます。
世の中はそんなに苦しい場所ではありません。みんな完璧ではないし、誰もあなたに完璧を求めていないのです。それを知るだけでも、少し楽に考えられると思います。
2.信用できる人に話を聞いてもらう
信用できる人に自分の気持ちを聞いてもらうことです。自分の心に溜まった思いを吐き出すことで苦しい気持ちも落ち着きます。
また信頼している人に同調してもらったりアドバイスをしてもらうことで、大丈夫かもしれない、なんとかやっていけるという強い気持ちと安心感を得ることができます。思い切って抱えている不安を打ち明けてみるのも良いかもしれません。
3.紙に書き出し整理する
頭の中だけで物事を考えていると、堂々巡りで悩みの主体がズレてきて不安が大きくなってしまうことがあります。紙に書き出すことで、本来の悩みを明確にすることできます。そうすることで、おのずと今出来ることやるべきことが分かってきます。
4.自己肯定感・自尊心を高める
自分に自信が持てないと、些細なことが気になって不安になりやすい傾向があります。そうなるとさらに自己肯定感が低くなってしまい悪い方向にしか進みません。
誰にでも本当は良いところがたくさんあります。不安を抱えていると、悪いところばかりに目がいってしまいがちですが、意識的に自分の良いところを褒めて自分自身で自尊心を高めていけると精神的にも強くなれると思います。
5.気分転換にほかの事をする
何か他に熱中できるものがあると、その間は考えることを忘れられます。運動をして体を動かすことも効果的です。
考え過ぎてしまう人は熱中できるものが見つかると自然と考えることが減っていくことでしょう。今考えすぎているなと感じたら、初めは意識して気分転換になりそうなことに取り組んでみましょう。
6.考えるより行動する
頭でああでもないこうでもないと考え続けても現実は何も変わらないのです。それなら、気になることがあったら直接聞いて確認をしたり、今からでも対処できそうなことは実際に行動に移してみることで、堂々巡りの考えを止めることができるでしょう。
勇気のいることですが、思い切って行動するとスッキリすることでしょう。
7.やれることはやったんだと諦める
不安ごとは自分で対処できるものと自分で対処できないものがあります。
一度じっくり考えてみて、自分がどうにもできないことだと判断したら諦めることが肝心です。
やれることをやりきったのに考えても結果は変わりません。
8.自分が自分自身をどう思っているのか考え直す
自分自身の評価が下がっている人は、視野が狭くなり物事を悪く捉えてしまう傾向が強いです。そうなると不安も恐れも多くなります。
改めて自分を分析し、もっと自分というものは周りから認められていることに気付き、まずは自分自身で認めてあげましょう。
9.全ての人から賞賛されることはありえないことを知る
世の中にはいろいろな価値観があります。それぞれの生き様があり大切にしているものも大切にしている考え方も全く違うのです。
誰からも賞賛されたら誰でも嬉しいものですが、それはありえないことなのです。
それを心得ておくだけでも、無理をして頑張ることも考え過ぎて心をすり減らすことも減ってくると思います。
10.未来や過去のことではなく今に集中する
たいていの不安は、未来のまだ起こっていないことに対しての想像で不安になることか、過去の終わったことを思い出してどう思われたかなどと不安になることだと思います。不安とは、未来か過去のことがほとんどなのです。
そういう時は、一刻も早くそのことに気付いて今に集中することで不安は小さく消えていくと思います。
~まとめ~
考えるという行為は、答えの分からないことを予測するということです。どれだけ考え事をしても本当の答えというものは見つかりません。ただの想像に過ぎないのです。
残念ながら想像は、悪い方へ悪い方へと考えてしまうのです。
それらを知れば危険を回避するためにやっていたはずの考えるという行為自体が自分にとって良い意味を持たないことに気付きます。
世の中、絶対や完璧なことはありません。それを受け入れられると考えすぎる悪循環から抜け出す一歩となると思います。