《うつ病体験記克服への道》~引きこもりなんて嫌だ~
周りが気になる引きこもり生活
高校卒業後、引きこもり生活をして2ヶ月ほど経った。
同年代の周りのみんなが大学に進学して、キャンパスライフを楽しんでいる姿が、嫌でも目に入ってきた。
SNSが盛んになり、見なければいいのに見ずにはいられなかったのだ。
私が思い描いていた未来を過ごしている友人たちがキラキラ輝いて見えた。
そんなときに私は、自分の部屋で寝たきりで生気も失いかけていて心もぼろぼろで惨めでしかたなかった。
周りの人が何しているか、何を目標に頑張っているかなどにとても敏感で、それを聞いた後は、引きこもりの自分と比べて落ち込むというパターンだった。
余計に自分はダメだと思う毎日だった。
相変わらず両親には頑張りが足りないんじゃない?と言われる。
初めは反論していたが、毎日言われ続けていると人間って洗脳されてしまう。
もしかしたら親の言うことが正しいのかも?と思うようになった。
私の頑張りが足りないんだ、もっと頑張らないと、こう考えるようになる。
しかも当時は今ほどうつ病の治療の選択肢はほとんどなかった。
頑張らなきゃ頑張らなきゃ、そう思った私は、予備校に通おうと思う。浅はかな考えだが当時の私は真剣だった。
親にも大賛成されて、3ヶ月遅れで某予備校に申し込んだ。
これで絶対に普通に戻ってやる。これで惨めな生活とはおさらばだ。ついでにうつ病ともおさらばだ。
いろいろな期待もありわくわく感もあった。不思議と不安はなかった。
この恥ずかしい引きこもりをとりあえず抜けられるんだ、そして同級生のみんなと同じように大学生になれるかもしれないんだそんな気持ちだった。
当時はよく環境が変わるとうつ病が治るといわれていたので、これはもしかしたそのタイミングなのかもとさらに期待が高まったのだ。
どうなるかは、みなさんの予想通りだと思う。
私としては想定外だったが.......