《うつ病体験記克服への道》〜何やってもダメ!ちゃんと引きこもりになることにした!〜
引きこもる本当の意味って?
自分でなんとかしようと、がむしゃらにもがいて予備校に通ってみたりバイトを始めてみたりもしたが、どちらも3日と続かなかった。
ここまでコテンパンにされてしまったわたしは、諦めて引きこもりになることにした。
というか結局引きこもることしか続かなかった。
引きこもりになって、うつ病を認めて、病院をもう一度探し直し、治療に専念することにしよう、そう決めた。
それまで、気合いで頑張ることに徹し、立ち直って大成功してそれまでの惨めな人生を取り返そうとばかり考えていたので、引きこもりになってもなかなかその考えが消えずに苦しかった。
病気を認めるということは、病気の状態も自分だということを認めることで、いつか立ち直って成功したいと思っている状態ではまだまだ病気を認められていないということである。
家に引きこもっていることに対して罪悪感も消えない。
これでいいんだ。こうやって休まなくちゃと自分自身に言い聞かせるがどこか落ち着かない。そわそわする。
よく考えて見ると小さい頃から常にバタバタと忙しく生活していて、病気になってからも動けなくなるまで動いて、少しでもエネルギーが回復したら何か頑張らないととフル回転で生活してきた。
だから、休むということがこれほどまで難しいことだったとは知らなかった。
休むことは誰でもいつでもやれば出来て、自分はただやっていないだけだと思っていた。
それは大きな勘違いで、わたしのようにただボーっと休むことが苦手で、動ける状態ならば動いていた方が、辛い気持ちが紛れる。動いている方がマシだった。というか動かずにはいられない、そんな感じだった。
心を休めることってかなり難しくて、引きこもって休養することを決めたもののなかなか本来の目的の心の治療には遠く、初めは気持ちばかり焦っていた。
こんな風にしていて本当に治るのだろうかという焦りが酷かった。
何かしなきゃ何かしなきゃと頭の中だけ忙しくてそわそわしていた。