『引きこもり!~頑張らずに無理をせずに脱出する方法~』
「引きこもり」の心理・社会復帰へ
「引きこもり」になる理由はさまざまである。
・病気
・学校や職場に馴染めない
・人間関係が苦手
・過度なプレッシャーに耐えられない
....など
また「引きこもり」と言ってもタイプもさまざまで
・自分の部屋から全く出ない
・家族とは接するけど外出はしない
・軽く散歩程度なら外出できる
などいろいろなタイプがいる。
全ての「引きこもり」に共通するのが、人間関係に疲れきっているということだろう。
その根本にあるストレスの原因はさまざまで、頑張ったのに評価されなかったり親の期待に応えられなかったりで、それらのストレスに耐え切れなくなったときに、自分を否定するようになり罪悪感や不安を抱えるようになる。
そのような心理状態では良好な人間関係を保つことが難しくなってしまうのだ。もう頑張れない、これ以上は無理だと破綻が来るのだ。
そこで自分の身を守るために、「引きこもり」という形をとる。引きこもることで社会的な刺激や人間関係を遮断して心の葛藤を安定させようとするのである。
ストレスを感じやすく、引きこもりになりやすい人の考え方の特徴を書き出してみる。
周りの目を気にしすぎる人
自尊心が低い人は、周りから悪く思われているんじゃないかと思ったり、悪口を言われていると思い込んでしまうなどの被害妄想をしてしまいます。
自分がどう見られているか常に考えながら生活しているので、気持ちが休まることがなく、心が磨り減る一方です。その視線が自分を攻撃していると感じ外に出ることが怖くなってしまうのです。
この症状がある人は引きこもっても、どう見られているか不安で怖くなってしまい、さらに人とコミュニケーションを避けようとしてしまう人が多いようです。
猫をかぶる生活に疲れた人
外で本来の自分の姿ではいられずに、嘘の自分を演じている人は多くいると思います。自分をよりよく見せたいと思うことは誰しも抱えている心理です。
それがある適度の人は問題ありませんが、過剰になってくると本来の自分を見失うだけでなく疲れ果ててしまいます。
表の自分と裏の自分というスイッチを切り替えることに嫌気が差し、体も心も拒否反応を示すようになり外出を避けるようになってしまうのです。
仕事や勉強が上手くいかないことが許せない人
引きこもりになる人は、真面目で柔軟性に乏しい人が多いと言われています。
仕事でも勉強でも完璧でないと許せなくて、少しでも失敗してしまったり人前で恥ずかしい思いをすると、人生全てが終わったと思い込んでしまうのです。
完璧主義の人が陥りやすい心情です。自分自身に完璧を求め続けるということは常に神経を集中させて生きなくてはならなくて、限界がくるのは当然です。
マイナス思考である人
物事を楽観的に考えることができずに、なんでも悪く捉えてしまうマイナス思考の人に多いです。
社会生活をしていると人間関係を避けることはできません。日々いろいろな人と関わるなかで小さなことから大きなことまでストレスは発生してしまいます。
ひとつひとつを流せる人と比べて、マイナス思考の人はそのストレスをどんどん蓄積してしまいます。そうなると心が爆発してしまうのです。
~まとめ~
初めは少し休もうとしていただけだったのに、時間が経てば経つほど学校や社会に戻りづらくなってしまい、さらに人付き合いが怖くなってしまうのです。これが引きこもりが長期化しやすい要因です。
様々なストレスにより体も心も限界を超えてしまった場合には、まず引きこもることも大切ですが、自分自身の考え方のパターンに気付くことも大切です。
どんな時に傷付きやすいのか、どんな言葉に影響を受けやすいのかなどを知るのです。
引きこもりを脱出したいからと言って、ただやみ雲に我慢して外出するというものでは、長くは続きません。再び引きこもりになってしまったり社会に対する恐怖も増して自暴自棄になってしまう可能性もあります。
ですから、いったん落ち着いて自分自身のコミュニケーションのとり方で無理をしている部分を分析し、「本来の自分」、「本当の姿」で社会に出て行けるようになることが目標です。「飾らない自分」「ありのままの自分」というものをさらけ出す勇気を持つことが引きこもりを抜け出す新たな一歩になると思うのです。