《うつ病体験記克服への道》~もう引きこもりはやめます!~
気合で引きこもり脱出
高校卒業後、引きこもり生活になる。
生活は、昼過ぎまで寝ていて動けるときは身の回りのことをやったり、家の家事を手伝ったりしていた。
やはり親の手前、居心地がとても悪く、引きこもりをしている罪悪感で、体調が悪いにも関わらず親の手伝いを率先してやるようにした。
親と話すのもビクビクした。
うつ病は相変わらず良くならない。
訳も分からない突然の不安に襲われて、追い詰められて苦しくて、でも家にも居場所が無かった。
親に認められるためには、大学に行くしかないと思った。私の家庭は学歴にとてもうるさかったのだ。
そんな理由もあり、日常生活をまともにできていない状態の私が、予備校に行くことを決意したのだ。
その頃はまともに本も読めないほど、集中力というものを失ってしまっていたが、無謀でも大学に行くために予備校へ行くという選択しか思いつかなかったのだ。
それに対しては両親も「やっと頑張る気になったんだね」と喜んで入学させてくれた。
初日は、緊張感からか朝も早く起きることができて、授業も受けることができた。
とても嬉しかった。私今、普通っぽい!それだけで嬉しすぎた。
これで病気になってマイナスになったものを取り返せるかもと思った。
そして二日目、なんとかまた登校できた。まだ緊張の糸が張っていたからだろう。
しかし1時間目の授業、英語だった記憶がある。90分の授業で30分を過ぎたくらいで、気持ち悪くなってきて、大きな不安の波が押し寄せてきて、いわゆるうつ発作がおきたのだ。
すぐに教室を飛び出して、泣きながら家に帰った。
期待と緊張感で、1日と30分だけ予備校に通えたが、それ以降は1度も行くことが出来なかった。
今思えば、こんなもんだろう。
うつ病は気合いとか気持ちとかではどうにもならないのに、それを知らなかった私はまた自分責めが始まった。
やっぱり私ダメなんだ、精神力が弱すぎるんだ、取り返すチャンスだったのになんで頑張ろうとしてもできないんだろう。
前は、毎日学校に通うこととか普通のことだったのに。毎日何かに行くことが出来ないなんて、わたし何がおかしいんだろうと悲しくて悔しくて毎日泣けてきた。
両親もとりあえずは口には出さなかったが落胆している様子は嫌でも伝わってきた。
気合で引きこもり脱出大作戦は、たった2日で幕を閉じたのであった。