《うつ病克服体験記》~全然眠れないから、ジムに入会して運動することにした!~
ひきこもり、少しずつ動き始める
引きこもり生活ってやっぱり生活習慣がひどい。
ご飯の時間も適当、寝る時間もバラバラ、起きる時間も決まっていない。
眠れないから、寝る時間がどんどん遅くなり、起きる時間が遅くなる、それが少しずつズレていき昼夜逆転になる。
生活リズムの酷さに、罪悪感で苦しかった。
それもそのはず。
私の両親は、眠れない私に対して
「暗くなったら寝ないとおかしい!そんなことしてたら、病気が悪化するよ!」
と不安にさせることばかり言ってきたからだ。
このままではまずい。
危機感だけはすごかったので、眠れるように対策しなくては。
これ以上体調悪くなったらと考えたら怖すぎる。
その時思いついたことが、運動することだった。
心は疲れているけど、体が疲れていないなら眠れないんじゃないかと思ったわたしは、スポーツジムに入会した。
また、当時うつ発作がひどくなると、甘いものをたくさん食べて紛らわすということをやっていたので、体重が10キロくらい増えてしまっていた。
太ったことも、外出を避けて引きこもる原因にもなっていた。
しっかりエネルギーを消費して、生活のリズムを取り戻し、さらに体型も取り戻し、少しずつでも引きこもり脱出に繋がることを期待して、スポーツジムに足を運んだ。
外の世界は久々で少し緊張したが、少し運動しようという気持ちが湧いたことだけでも、ちょっと元気になってきたのかなと思った。
しかし、外の世界に行けば、嫌でも自分の立場を思い知らされることに直面する。
入会のための書類を書けば、職業欄があり、ズキっと胸が痛む。
昼間に行ったら、みんなの視線が痛くて、心がヘニョっと荒れる。
今になっては、自意識過剰だと分かるが、それくらい自分に自信がなくて、自分の立場を卑下していた。
心のエネルギーが低下している時って何やっても辛いし、残りの少ないエネルギーをすぐに消耗してしまう。
少し蓄えられたと思ったエネルギーが簡単に吸い取られていく。
心のエネルギーを無駄使いしないようになれば、長く外にでていけるのになーと思った。
どうやってやるんだろう?そのころは試行錯誤状態だった。
気にしない気にしないと自分に言い聞かせてみたり、疲れてきたら「無」になる練習をしてみたり、自分なりにいろいろと試してみた。
すぐには効果出なかったけど、少しずつでも模索することが意味のあることだったんじゃないかなと今は思う。
しかし上手くいかないとすぐに疲れて落ち込んでまたダメだと自己嫌悪になるというパターンはなかなか崩せなかった。