《うつ病体験記克服への道》〜社会から置いてきぼりになり一人ぼっちになった~
社会から疎外され孤独な日々
うつ病で引きこもり生活になり、誰にも言えなくて友人にも何とか誤魔化し続けているうちに、人と上手く話すことができなくなってしまった。
元気な頃は、自分の思ったままに人と会話して好きなように人間関係を築いていた気がする。
しかし、この頃になると言葉として発する前に頭の中で考えて、「これ言ったらネガティブって思われるかな?」「うつ病なのがバレるかな?」とか「こう言ったら元気に見えるかな?」と考えてから言葉を話すようになった。
一度言葉を飲み込み、頭を通してから言葉を発するので、すごくエネルギーを消費した。
でも、そうしないと周りの人に病気なのを悟られて、ネガティブなことばっかり言ってて面倒臭いと思われることが怖かった。
当時何かに書いてあったことだが、うつ病の友達の話を聞くのは面倒だから距離を置きたいと思っているというようなことが書いてあるのを見てから、友人にそう思われることだけは避けたくて一生懸命元気な姿を繕っていた。
でも、そんな人間関係は長く続かなかった。
携帯が鳴るだけでビクビクした。
少しずつ人との関わりが減って行き、本当に一人ぼっちの引きこもり生活になった。
友人に嫌われたくなくて頑張っていたのに、結果的に一人になってあの努力は無意味だった。
人と関わることに疲れ切っていたのに、いざ一人になると孤独感がすごくてまた辛くなった。
ただただ自室でこもって過ごす日々。
夢もなかった。やりたいこともなかった。うつ状態がひどいと何もやれなかった。
時間を過ごすことがとても苦手だった。
たくさん寝れると起きている時間が減るからできるだけ寝るようにした。
でも起きている時間が苦痛だった。
趣味もない、一人でやれることもない。こんな時にゲームとかが好きだったらいいのに、夢中になれることがあったらもう少し時間が過ぎるてくれるのにと考えていた。
時間が空くと、ついつい何か食べて眠たくなるのを待つという日々だった。
出口の見えないトンネルの中に迷い込んでしまったようだった。