~生きることが辛いと思ったらチャンス、頑張るのやめよ!!~

普通の高校生がうつ病になった。うつ病に隠されていたメッセージとは....

『死にたい、助けて』と何度も検索していた私が伝えたいこと

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 『死にたい 助けて』

何度、こう検索したでしょうか。100回は優に超えていると思います。

 

毎日絶望の淵に立たされ、将来に明るい兆しなど全く見えませんでした。心の支えも頼れる人もいなくて、グーグルの窓口にしか気持ちを吐き出すことが出来ませんでした。

 

もしかしたら今あなたも同じ思いを抱えて検索していたのかもしれません。

なぜ自分だけがこんな思いをしなくてはならないのか?と誰にもぶつけることの出来ないモヤモヤを自分自身にぶつけて余計に苦しくなり、もう生きることを辞めたいと思っているかもしれません。

 

その気持ち、痛いくらい分かります。今でもあの頃を思い出すだけで涙が溢れてきます。

 

でもちょっと待ってください。少し時間をください。

 

少しだけ伝えたいことがあります。生きることを諦める前に読んで頂けると嬉しいです。

 

 

 

 

筆者の体験談

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うつ病の死にたい気持ち

 うつ病の人で死にたいという気持ちに苦しんでいる人が多くいると思います。この死にたいという気持ちはうつ病特有の症状で「希死念慮」と呼ばれています。

 

うつ病の軽度の人でも重度の人でもこの死にたい気持ちが理由なく押し寄せてきます。

決して辛さをアピールしているわけではなく、本当に死にたくなってしまうのです。

 

よく軽度のうつ病の人や、うつ病の治りかけの人が自殺する可能性が高く危険だと言われているのは、実際に行動に移すエネルギーがあるためです。

重度のうつ状態の時は、起き上がるエネルギーもないほど弱っています。死にたいという気持ちがあっても、それを実行に移すほどのパワーがありません。

 

筆者も、死にたい気持ちは常にありましたが、調子が少し良くなると衝動的になりその勢いを使い実行しようと何度も試みました。

しかし死にきれなかったため今こうして手を動かし文章を書いています。

 

 

初めて死にたいと思った時

初めて死にたいと思ったのは、中学3年生15歳の時でした。

これといった出来事があったわけではありません。このまま消えてしまいたい、ここから居なくなりたい、死んでしまいたいと思うようになりました。理由も理屈もありませんでした。

その頃から何故人は生きるのだろうか、何のために生きているのかと答えの出ない問いかけが四六時中頭の中を支配していたのをよく覚えています。

死にたい死にたい消えたい消えたい、こればかり考えるようになりました。

 

 

親に初めて死にたい気持ちを話した時

死にたいという気持ちで一杯で心が爆発しそうになったころ、母に勇気を出して打ち明けました。非常に言いにくかったのを覚えています。

涙ながらに

「お母さん、なんか死にたい。なぜか分からないけど辛くて毎日苦しい。もう死にたいよ 」

こう伝えました。

「バチーン」

いきなり顔を平手打ちされ、こう言われました。

「なんてことを言っているの?世の中生きたくても生きられない人がどれだけいると思ってるの?そんなこと言うものじゃない!!!」

 死にたいといったら思い切り怒鳴られたのでした。

それ以来死にたいという思いが浮かび上がるたびに罪悪感を感じ、自分を責めました。こんなこと考えたら怒られる。どうしよう。でも死にたくてしかたない。

最大の味方であるはずの親に見放され私の目の前は真っ暗でした。絶望という言葉がピッタリでした。

 

死にたい気持ちに対する勘違い

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本当に死ぬ人は死にたいとは言わない

これは絶対に間違っています。このように間違った解釈をして苦しんでいる人を放置し、自殺してしまったなんてことはよくある話です。

むしろ死にたくない人が死にたいとは言いません。勇気を出してSOSを出している言葉を邪険に扱わないでほしいです。

 

 

死にたい人は生きたい人

検索していてよく見かけた言葉です。どう解釈したらこうなるのか全くもって理解できませんでした。

死にたい気持ちは文字通り死にたいのです。このように思っている人には理解してもらえないので諦めたほうがいいと思います。

 

 

死にたいは辛いアピール

これも完全に間違っています。アピールしたり弱音を吐けるならもっと早い段階で対処できています。

アピールすることが苦手な性格だから、ここまで追い詰められて死にたくなっているのです。それを辛いアピールなんて言われたら怒りを通り越して悲しくなります。

 

 

「お前が無駄に過ごした今日は昨日死んだ誰かが死ぬほど生きたかった明日なんだ」などの叱咤激励

確かに深く素晴らしい言葉だと思います。しかしこのような言葉が心に突き刺さるのはもう少し気力のあるときです。

死にたくて目の前が真っ暗なときに誰かと比べて叱咤激励されることほど迷惑なことはありません。さらに追い込まれて苦しくなるだけです。

 

 

死にたい気持ちを責めないで

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死にたい気持ちはコントロール不可能です。勝手におかしな解釈をされると、本当に辛くなります。

死ぬこと以外にこの辛さから逃れる方法が見つからないのです。

生きている価値がない。将来に希望を持てない。生きている限りこの苦しさを逃れることができない。やっぱり死ぬしか楽になれる方法がない。

このように、苦しすぎてなす術がなくてもがいていることをただただ受け止めてほしいのです。

 

 

死にたい気持ちの沈め方

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思考だけ死んだことにする

思考だけ死んだことにするというのは、疲れ果てた思考を一旦停止することです。死にたいと思ったらもうそのことで頭が一杯になります。

頭の中を空っぽにして一時だけでも全てを忘れて死んだつもりになってみてください。考えすぎて頭の中がクラッシュ状態だったことに気付きます。

死んだら何も考えなくていいから死にたいと思っていた私は、思考だけ死んだつもりになるというのを教えてもらってから、その場しのぎではありますが効果がありました。騙されたと思ってやってみてほしいです。

 

気持ちを紙に書き殴る

何が辛いのか、何に責められているのか、心の中に溜まった感情を全て書き出します。

筆者の場合、初めは死にたいただ死にたい!この言葉しか出てきませんでした。理由もなければ、理屈もない、そう思っていました。

しかし、死にたくなる度に書き続けた結果、心の奥底にいた気付かなかった多くの負の感情が少しずつ少しずつ出てくるようになりました。

ただ辛い、苦しい、モヤモヤする、イライラする、消えたい、死にたい、このような抽象的な気持ちしか分からない人は、何が嫌で何が自分を苦しくさせているなか分かるまで書き続けてみてほしいです。そこに自分を苦しめている答えが隠れている場合があります。

 

 

逃げることにエネルギーを使う

どんな小さなことでも、大きな決断であっても逃げることはエネルギーを必要とします。もしかしたら今の苦しい状態でいるよりも逃げることの方が覚悟がいることかもしれません。

それでも、我慢することよりも逃げることを選択してください。

筆者は我慢することが美学だと思って生きていたので、逃げることは負けだと思って生きていました。

しかし、今になって思うのは早いうちに逃げる選択をしていたらよかったと思うのです。でも当時は逃げる選択をすることの方が勇気が必要なことだったのでなかなか思い切れなかったのです。

我慢することにエネルギーを注ぐのはやめて、逃げることにエネルギーを使ってください。

 

 

信頼できる人に話す又は電話相談をする

周りに話を聞いてくれる人がいたら聞いてもらうのもひとつの対処法です。しかし注意したいのが、理解の無い人は心無い言葉で責めてきたり、正論を振りかざしてくる可能性もあります。

厚生労働省が統括している「こころの健康相談統一ダイヤル」などの安心できる電話相談を利用することも考えてください。

 

 

安心できる場所を探す

家に居場所がある人は家がいいと思います。筆者の場合は、親の理解が無かったために家は安心できる場所ではありませんでした。

車の免許を取ってから、車の中が唯一プライベート空間でした。一人になって遠くに行き気持ちを落ち着かせて家に帰るということを頻繁にしていました。

どんなところでもいいので少しでも心が解放される空間や場所を探してください。 

 

死にたいという思いが教えてくれたこと

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今の環境では生きることが難しい

環境を変えることは自分だけの判断ではできず、気にかかることも多いと思います。大きく高いハードルがあり、考えるだけで諦めてしまっていること多いと思います。

しかし気持ちに正直になるべきです。それは死にたいという気持が教えてくれているのです。今の環境で生きるのは苦しいよと身体がSOSを発してくれているので、自分の心にしっかり耳を傾けることが大切です。

 

 

今の考え方では生きることが難しい

環境と同じく、考え方もです。自分の考え方の枠を狭めて、自分を自分で規制して苦しめていませんか。

考え方は自分で作るものです。苦しいと感じる時は大抵誰かの価値観の中で生きています。死にたいと感じたらもう一度自分の考え方を構築できるチャンスです。

 

 

生き方に正解はない

生き方は、人の数だけあります。良い生き方も悪い生き方もありません。

こうでないといけないと思っていませんか。こうでないと人生終わったと思っていませんか。

今はそう感じるのも無理ないと思います。しかし、これからは自分の人生を作るのです。今知っている生き方や、今想像することができる生き方は極一部で、それ以外にも道は山ほどあります。 まだ今は見えていない道が無数に存在しているのです。

 

 

自分の生き方で生きればいい

他者と比べる必要はありません。自分は自分です。人にはいろいろな面があるので本当は比べることは不可能なのに、ある一面だけを他者と比べて落ち込んでしまいます。

それは非常にもったいない考え方です。自分の生き方で生きることが最大の自信となり最高の生きがいとなります。

 

 

自分を生きれば、人生は楽しい

自分で決めて、自分の足で人生を歩くことができたら、成功しても失敗しても結果に関係なく人生を楽しむことができます。

自分を生きることは、毎日が実験のようなものです。成功ばかりの人生は楽しくありません。成功することにしか手を出せない人生より、失敗しても数を打ち、毎日思考錯誤しながら生きることの方がよっぽど人生に深みが出ます。

 

 

人の気持ちを理解できることが増えた

 死にたいという気持ちを感じて、辛い思いも嫌な思いもたくさんしました。たくさん傷付いて、バケツ何杯分もの涙を流しました。

しかしこの経験から、全ては分からなくても少しは人の気持ちを理解できる場面が増えました。実際に私が一番辛かった時に、似た経験をした人の対応は言葉が無くてもとても温かく助けられました。

 

 

今見えている世界は極一部で、まだ見ぬ世界は計り知れない

死にたくて辛い時に、なぜ自分だけこんな思いをするのかと嘆き悲しんでいました。周りと比べて落胆することばかりしていました。しかし、周りの人の見えている部分は一部分だけです。

要するに、今見えている世界が全てではないのです。もう人生終わったと思っているのも、今見えている世界での話で、本当はあなたの生きる道は無限大にあります。

 

 

今死にたいあなたへ

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ここまで読んでくださり、ありがとうございます。こんな言葉で死にたい気持ちが無くなるとは思っていません。

私自身、何言われても死にたいものは死にたいんだと思っていました。

誰もこの気持ちを分かってくれる人はいない。治った人の言葉も、治ったから言えるだけじゃないかと思っていた一人です。

しかし、私のように「いつかは死にたい気持ちにも終わりがある」ということを知ってほしかったのです。

どうにかしたい一心でここに来てくれたのだと思います。どんな方法でもいいので、その場しのぎをして時間を過ごしてください。

皆、それぞれ自分の生きる道が続いているのだから。どうか自分で自分を信じてあげてください。

 

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