《うつ病体験記克服への道》~初めての過食・食べ物で心の傷を癒す~
ストレスで限界・心も身体も爆発寸前
苦しい高校生活。
追い込まれて、苦しくてもう耐えられない。
毎日が本当に地獄で、逃げたいのに逃げ道も無かった。
ストレスでイライラしたときに甘いものを食べると少し気持ちが落ち着いた。
その感覚が欲しくて、少しずつお菓子を食べるようになった。
それまでは、ダイエットを意識してなるべく甘いものは控えていた。
だが、昼夜逆転しても学校に無理やり行って、学校にただ居ることが辛くて、もう限界を感じていたころ学校を出るとすぐに近くのコンビニに走った。
そこでチョコレートやクッキーなど甘いものをたくさん買い、口に詰め込むように食べながら帰った。
家に帰っても気持ちは落ち着かず、苦しい気持ちを少しでも緩和したくてお腹いっぱいに食べた。
こんなことは初めてだった。
でも、それまでの辛さ苦しさが少しだけだが、一瞬だけだが忘れることができた。
甘いもの、これが私にとっての唯一の逃げ道となったのだ。
唯一の心が軽くなる瞬間だった。
自分の中にある、
辛い気持ち、嫌な気持ち、ムカムカする気持ち、苦しい気持ち、惨めな気持ち、イライラする気持ち、悲しい気持ち
こういうドロドロした感情を持っていたら悪い子なんじゃないかと思っていた。
必死でそんなネガティブな感情は消さなきゃ消さなきゃと思っていた。
その感情を人に言ったり吐き出すなんて私の中では絶対的にありえないことだったし、その感情が自分にあることさえ許せなかったのだ。
それこそが、人間としてダメなことだと思っていた。
それらを甘いものを食べることで打ち消そうとした。なかなか消えなかったが、食べている間は忘れられるそんな感覚だった。
うつ病を発症し毎日追い込まれて自分を失ってしまい、元の日常を取り返そうともがき続けた結果、さらなる複雑な病気へと足を踏み入れてしまったのだ。